2013年10月6日日曜日

20130501 連休旅日記:北へ。 4日目

~ここまでのあらすじ~
札幌から電車で富良野まで移動し、自転車で殺風景な春の富良野-美瑛を雨に打たれながら走るも心折られて結局電車で旭川まで移動。
旭川の町で一人動物園と、一人ジンギスカンキメて気力を溜め込みさらに北を目指します。


□5/1(水) 曇りのち晴れ
4日目:旭川―留萌―羽幌 ライダー的に有名らしい北海道日本海側オロロンラインを走る
道北:最高気温7℃/最低気温4℃

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富良野から自転車で旭川を目指したものの途中で心折れて電車でGO。
今日は午前は旭川から電車にのって日本海に面する留萌村へ。
午後から日本海に沿って自転車で50キロ北へ走ったところにある宿を目指します。

@9:00 チェックアウト→電車移動
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ホテルをチェックアウトして、旭川を出ようとしていまさらながらに気づく、駅前のビル郡にあるスーパー銭湯。
ぬあああああホテルのちっせぇユニットバスとか入ってる場合じゃなかった。もったいないことをした・・・

駅前にある山頭火本店が開いてたら食おうかなーと思ったけど流石に朝はやってなかったので渋々スルー。
今度東京駅近くいったら食べよう。


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旭川から2両編成ワンマン電車を乗り継いで留萌駅を目指す。
朝飯はゆっくりする時間がなかったので初のセイコーマート飯。
北海道のコンビニはどこいってもこの謎カステラ売ってて気になったので買ってしまった。
味は、すごい甘くてパッサパサ!


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日本海に近づくにつれて駅の秘境感がモリモリ上がっていく。
簡素なホームに木造待合所だけの味わいいいね・・・だったんだけど車窓のガラス越しなのでうまくとれなかったね。
由緒ある老舗WEBサイト:秘境駅へいこう! の上位ランカー駅がどんどん出てきてテンション割とあがってた。
古きよきWEB1.0のにほいがするのでオススメ。
http://hp1.cyberstation.ne.jp/hikyoueki/

@11:30 JR留萌駅着  
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村だけど割りと立派な駅の留萌着。そしてクマー。
もう何度目かわからない自転車組み立て。いまのところ致命的な故障とかはないけど、実は初日からスピードメーターのセンサーがぶっ壊れててイマイチペースがつかめないままがむしゃら走りしちゃってて今後のペース配分が心配。


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せっかく日本海きたんだしエンゲル係数ぶっとばす覚悟で回らない寿司!
寿司(特上)1500円。腹減った胃に染み渡る北国のウニとイクラにカニ、プライスレス。
あからさまな装備からバレたのか、自転車ですか、と板前さんに話しかけられる。
埼玉から札幌まで電車できて、ここから最北端までいくんですよーと言ったら、横のカウンターに座ってたOLさんと、奥にいた女将さんがドン引きしててワロス
しかし板前さんは腹減るだろうからとイカを二貫も奢ってくれた。ありがてぇ・・・。自転車旅の道中で炭水化物恵んでくれた人はみんな神じゃ。

おいしく全部頂いてすし屋を後に。
女将さんにかわいそうなものを見る目で「過酷な旅ですが気をつけて・・・」とマジっぽいトーンで見送られる。

@13:00 日本海オロロンライン北上開始
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↑地図だとだいたいここらへん。
こっから200kmくらい延々と海岸線を北上する予定。
今日はこの42km先の羽幌のお宿を取ってあります。
稚内177kmの表記が心折りに来てれぅ~


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←日本海南側   日本海北側(進行方向)→
うおおおおおおおお晴れた日本海沿いすげーーーーンギモヂいぃ゛ぃい!
ずっと雨だったら本当になんもいいことないまま帰ることになると危惧してたので、このお天気は本当にうれしい。
追い越していくバイクのライダーたちも手を振りながら抜いていくので、思わずこっちも振り返す。
やっと、やっと晴れたもんな・・・いま北国の二輪乗りは皆同じ気持ちなのだ!という謎の感動と共有感高ぶる!
あー、いいなぁNinja250・・・

海岸線走るのは超キモチイイのだけれども、対向車線を走る60キロで走る乗用車を追い越すために超加速してきた大型特殊車の風圧で何度も日本海に吹っ飛ばされそうになって結構危なかったりも。
やはり二輪の最大の敵は風!


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ここらへんからちょくちょく風力発電を見かけるように。
クリーンエネルギーとはいうけど、近づくとウィンウィンウィンウィンとカーズ様みたいにうるさいので都市部じゃこりゃ無理だなぁ。


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道中で道の駅「おびら鰊番屋」にて休憩。
こう、20km走ると市街地があって、その間はコンビニもガソリンスタンドも一切ない、というのがひたすら続く感じで、関東圏では考えられない町の作りになってるのね。
アメリカとか国土デカイ国はもっとすごい具合で集落と原野がクッキリしてんだろなぁ。

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そっからさらに20キロほど走って自販機つきのおっきめのバス停があったのでまた休憩。
北海道は外で待っていると死ぬのでバス停にはどんな辺鄙なところでも屋根つきの小屋がついてる。
バス待ちの間にいい雰囲気になっちゃってバス停ではじめてを迎えてしまう道民中高生とか多いのかなぁとか疲れた心と体にゲスい考えがよぎってしまい死にたみが突如襲ってくる!

いやしかし、ホント宿に困ったら一晩こせる設備そろってるしバス停最強説ある。
あと、ジョージアの北海道限定ミルクコーヒーめっちゃうまいので本州でも売るべき。
こう、MAXコーヒーの甘みを少し減らしてミルク分増して相変わらずめっちゃ甘い感じ。甘党的にはオッケー!


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ここら辺は留萌とか、地名に萌がつくとこが多いのでまさかな・・・と思ってたらやっぱり案の定バス会社悪乗りしてたよね!
しかしこんな偏狭の地でこんなんやっても需要ないだろ!アホか! と思ったんだけど、よくよくみたら萌えキップ第5シーズンとか書いてあって白目剥いたよね
公共交通機関好きな層と、そういう層ってマッチングすんのか????


@16:30 道の駅にて温泉
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お宿まで残り5kmくらいまで来てチェックイン時間まで余裕がある。
そして目の前にある道の駅には温泉がある、ということはもう行くしかないわけですよ。
入浴料600円。オカネを払わなくても日本海を眺めながら足湯を堪能できるというかなりのつよ道の駅だった。

日本海を一望できる大浴場でバッキバキの体をほぐしながら全身に拡散される乳酸とかがこう、こうね。自転車乗ってるとメシと風呂とお布団が気持ちよすぎて幸せの閾値どんどん下がっていってすごい。

@17:45 本日のお宿着
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メシがうまいと評判らしいので予約とっておいたライダーハウス吉里吉里へチェックイン。
今日もライダーハウス的なアレゆえ、複数人で同じお部屋をシェアするタイプの宿です。
どんな旅人と出会えるのかなぁ★

「今日はゴールデンウィーク中日ですけどお客さんおおいんですか?」
「いやそれが天気悪くてみんなキャンセルしちゃって今日の宿泊者君だけなんだわーw」

ズコーーー

まぁそうだよねー
道東の十勝とか帯広とか豪雪で50センチ積もってるみたいだしみんなこないよねー
え、でもゴールデンウィークよ?もしかしなくてもやっぱりあんまりゴールデンウィークにくるところじゃない感じなのか、北海道。

「メシつくるまで後1時間くらいあるから、ちょっと北に行ったところにある温泉のある道の駅まで送る?」と聞かれてしまう。いやでも、つい1時間前に温泉入ったばっかだし・・・いや、行くでしょ!

半日逆風の中チャリンコのってた疲れをひたすら打たせ湯に当り続けて時間を潰す。
あー、温泉ハシゴクズサイコー手(チョキ)('ω')手(チョキ)
風呂あがりのガラナのうまさよ。


@19:00 ばんめし
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ここらへんはエビが名産とのことでエビとその他いろいろいろいろ。
メシがうまいと評判のお宿だったから楽しみにしてたけど、
次から次へと厨房から女将さんが配膳してきてなにごとかと。普通に外で食ったら3000円分くらいしそうな物量が。
甘エビ刺しとか、巨大なアスパラもうまかったけど、おかわり無制限ホッキ貝炊き込みご飯強キャラすぎて食いすぎてしまった・・・
海産物も野菜もうめぇ

他にお客もいないので、宿主のおっちゃんとお酒のみながらいろいろ駄弁ってた。
今日も客はいないけど、震災の直後もしばらく客こなくてヤバかったわーとか言ってたなぁ。
自粛ムードとかあったけど、バイクで北海道いくのに東北自動車道とか使いにくい感じだともう行く気になれないしなぁ。

9時くらいには食堂から撤収して、早々に洗濯物やっつけて就寝。
ハイボールと軽いワインだけでヘロヘロになってしまった。体動かした後のアルコールは回っちゃっていかん

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本日の自転車走行距離:51.3km
本当にひたすら海岸線だった。

⇒5日目:羽幌―サロベツ原野
  引き続き日本海側オロロンラインを一日中走って100キロ先のサロベツ原野の宿へ に続く