2013年10月6日日曜日

20130502 連休旅日記:北へ。 5日目

□5/2(木)
5日目:羽幌―サロベツ原野
引き続き日本海側オロロンラインを一日中走って100キロ先の、サロベツ原野の宿へ
稚内の30キロ南くらいまで走ります
道北:最高気温3℃/最低気温1℃

全日程中いちばん過酷で一番思い出に残ってるのに、指先ガッチガチで手袋はずせなかったから全然写真撮ってないし、道の駅で飯食ったこと意外特にないし、自転車旅ってそういうもんだけどさ・・・

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@7:00 起床 朝ごはん
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普段朝ごはんあんまり食わないのでガッツリでてくるとなかなか苦しい思いしながらも、ギリギリ完食。
どうせ一日中自転車乗るんだし採れるときにカロリー摂取や


@9:00 出発
宿のおじさん、おばさんに見送られながら出発。
「ほんとにこんな寒いなか北にいくのか?あああーーー風寒い!」と、半ば呆れられながらもスタート。

今日は曇り空+向かい風で相変わらずハードモード。
体を時折クネクネさせてあっためないとカッチカチになっちまっていかん。

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道中に田舎特有のキリスト看板発見。ネコと和解せよ、のコラめっちゃ好き。
エロビデオ自販機とはまた違った田舎の風物詩。

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海岸沿いのヘアピンコーナー抜けたら廃線になった線路跡が。
これから先60kmくらいずっと使わなくなったトンネルと線路がチラチラ見えてノスタルジック。
後でぐぐったら、ちょうど自分の生まれた1988年に廃線になったとか。24年も野ざらしでも残るもんなんだなぁ。

@12:00 おひる:道の駅しょさんべつ
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写真に白いノイズがまじっているのがお分かりいただけるだろうか。雪です。
道中で急に雨が降ってきたわー と思ってたら一瞬で雨か吹雪に変わってこれはアカンと道の駅に滑り込み。
いかにも無難な月見そば(温)を啜りながら食堂のニュースみてたら、
『――札幌は5月の気温としては観測至上最低温度を記録しました』
あー、道理でこりゃ寒いわ。まっちゃ窓の向こうふぶいてるし。

ずるずる蕎麦食ってたら、自分と同じく自転車のって逃げ込んだ人が現れる。
冷静に考えてこの旅初のコミュニケーションをとった自転車乗りなのでは。
「いやー、札幌から稚内目指してたんですけど、風強すぎて心折れて、電車で稚内いってから南下してるんですよ」

天 才 か よ !
そうかその手があったか。でも、最初に最北端いっちゃったらそれはそれであとのモチベ維持難しそうだなぁ。

「この先アップダウン延々と続きますし、途中で50キロくらいなんもない原野があるので気をつけてください」、と有用だけど心折られる情報を貰い、こちらも自分の通ってきた道の補給ポイントを伝えて、情報交換してお別れ。お互い旅の無事を。

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おっしゃー稚内まで100キロきったぞー!
あと100キロ・・・・????????
このどこまでも等間隔に続く、路肩の位置を示す↓が並ぶのわりと好き。


@14:00 めっちゃ天気わるい
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雪も収まって、小雨ならカッパ着ればオッケーと調子のってたらどうみても雹じみたものが大量に降ってきて渋々バス停の小屋に退避したり。
なかなかままならないながらも先を目指す。
一面の草原 with 風車, featuring 超天気悪い.
天気よければのどかさの象徴のような景観なのにもったなし。


@16:00 道の駅 てしお 暖をとる
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道の駅でカロリーと温度を摂取。
ここまでで本日65キロくらい走行。
普段は自転車ぜんぜん乗れてないマンだから、旅行の疲れも相まってだいぶもう体バキバキだぞー
今日は残り2時間で30キロくらいでお宿着予定。
だけどここからが地獄だった!

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注意って言うけど、マリカーのモーモーファームかよ。飛び出されてからよけれねーから!


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国道から北海道道105号線へ乗り換えて、礼文利尻サロベツ国立公園IN!
ごらんのとおりの地図どおり果てしなくストレート。
そして死ぬほど吹雪。(※5月です)
ここ走ってる間の脳内BGM:♪ロックマンX3 フローズン・バッファリオステージ
風車いっぱいあるとレールガン感ある風景よね。いまだと多分脳内BGMはGrow Slowly

地面に伏せて、いかにカッコイイアングルで自転車とろうかと画策してたら、記念撮影に止まった観光バスから降りてきた人たちに「やだあの人死んでる・・・・」みたいな顔されましたがこの旅でもうだいぶ慣れました。ずっと奇人扱いですもの。

吹雪の中、視界から風車が一本消えると霞んだ奥から新しく風車が一本でてきて、もしかしてこれ無限回廊かなにかなの。SFCのレースゲー並みに単調な風景が何キロも続いてかなり精神的にもアレだし、寒気で体力的にもヤバかった。
上3枚。下2枚。靴下2枚。グローブ2枚。ネックウォーマーの装備でも凍死寸前ですよ。

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トナカイッ!伝説の動物じゃなかったのか!
ここで宿まで残りあと10キロくらいのはずなのに、相変わらず霞んだ原野が広がっているし、体温は下がり行くだけだしで、生命の危機を感じて一本満足バーをモグモグしてカロリー摂取して延命。
だだっ広い原野で体に雪積もらせながらジャンクフードくってる時は流石に生命の危機感じた。
メメントモリ。
後で教えてもらったけど、このとき外気温0.5℃でした。


@18:00 お宿着
追い抜いていく中型バイク乗りたちに手を振られながら、なんとか振り絞った気力でチェックイン時間ギリギリに到着。
お宿:あしたの城 に到着。あまりボクシングとは関係ないらしい。
宿つくなりオーナーさんに「いいからさっさと荷物おいて着替え持ってフロ入る!でたらメシにするから暖まってこい」とありがたいお気遣い。

ぬぁーーー!
クッソさむいなか延々酷使した体を湯船に放り込んだときのじんわりくる感覚よぉ!
カタルシスってのは本当に大事よー。

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風呂から上がってジンギスカン!(2日ぶり3食目)
本日の宿泊客自分含め4人と宿のオーナー、奥さん6人で羊肉焼きまくる。
そして北海道限定サッポロクラシック。最強。最強だよこれ。
かーーっ!風呂上り且つ運動後ビールとかあんた!

そして稚内まであとちょいってとこまでわざわざきたのに、
会話内容は、オーナーさんが昔は下北沢に住んでたってのと、下北沢駅地下になったよねってのシナジーで何故か延々下北沢トークだったのはなんだ。

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飯くったあとは洗濯機で服洗って、薪ストーブの周辺において乾かす。
ちょっと外見てみたら積もってるしこれもう明日駄目なんじゃね・・・
(※5月です)
あったかいストーブ周辺でごろごろしながらデジカメ弄ってたら猛烈に眠気襲ってきて、この疲労感に包まれてるときのうとうとの浮遊感。これたまらん。

おうちじゃないのに寝落ちもアレなので10時くらいに就寝。
明日は晴れろー

本日の走行距離:92km

6日目:サロベツ原野―稚内―宗谷岬 
やっと最北端宗谷岬へ行き、岬近くのお宿へ泊る編 に続く