2018年3月21日水曜日

初めてのブルベ BRM303つくば200

今年はブルベにチャレンジしよう。
そう思い立ったものの、仕事の忙しさにやられてブルベに向けたトレーニングもロクにできないまま本番がきてしまった。
個人のロングライドでは東京湾一周をフェリーの乗車時間込みで15時間とかでやれてたのでなんとか達成できる予感もあるけど…不安を抱えてエントリー。




準備編
■自転車装備
・アピデュラ フードポーチ
・ドイター トップチューブバッグ
・オルトリーブ サドルバッグL
・フェアウェザー フレームバッグ
とくにブルベ用ってわけじゃなく、いつも輪行有り、ウェアの着脱有りのときの装備。
ブルベ向けとしては、ステムにミノウラのスマホホルダー(ハンドルバー用)を無理やり付けたところ。
キューシートをバインダーに挟むやつを作ろうかと悩んだけど、あまりにも場所食うので辞めた。
基本はGARMIN edge510で道案内してもらって、自信ないところはキューシートみればいいだろうの方針。
ブルベしててフードポーチはとにかく便利だった。補給用食べ物にアクセスしやすいポーチがハンドル廻りにあるのは非常に便利だった。

■ウェア
最高気温14℃ 最低気温0℃
上半身
・モンベル ジオラインMW
・モンベル ジオライン腹巻き
・ユニクロ ウルトラライトダウンベスト(暑すぎて15kmで脱いだ)
・モンベル ライトシェルサイクルジャケット
・ウィンドブレーカー
・モンベル シャミースネックウォーマー
下半身
パールイズミ 10℃対応 裏起毛タイツ
ユニクロ ハーフ丈ジャージ
モンベル メリノウール靴下

完全にモンベルマン
気温差あり過ぎて悩んだけど、ライトダウンなら軽いから即脱いでもまぁいいやと投入。これはいい判断だった。
河川敷で外気0℃の風に晒されながら開始を待つのはかなり辛かった。

■ブルベに向けて追加で買ったもの
R250 反射ベスト
元々自転車旅派な自転車乗りなので、反射ベスト以外は特になし。
400とかだと雨具買うのかもだけど、200なら特に不要と判断

■ブルベに向けて読んだもの
ブルベの全て
もうこれだけ読んでおけばいいと思う。
ロングライダース(同人)にもいろいろレポート載ってるけど、初めてのブルベの準備としてはこれ一冊読んどけば良いです。

■キューシート
ハンドル周りにバインダーをつけるどうか悩んだけど、結局やめた。
基本ナビゲートはEdge510Jで、自信なくなったら携帯でRWGPSで現在地チェックで道案内はOKだろうと判断。これは実際やってみて当たりだった。
キューシートも持っていかないと不安だったので、はがきサイズで両面印刷してラミネートして、ジャージのバックポケットに入れてた。
キューシートの道具としての役割は、道の確認じゃなくて、現在地と次のCPまでの距離と、足切りタイムからどれくらいのペースで走る必要があるかを判断するためで、常に見えるとこに置いておく必要はないなと思った。

出走編
■家→スタート
ブルベの朝は早い…
なぜみんなブルベで超距離走るっていうのに、家から数十キロ走ってスタートへ向かうのだろうかとずっと疑問だったけど、エントリーしてわかった。電車がないんだ。
3:30に起床して、身支度して4:30に出発。
越谷から20キロくらいはしって江戸川の河川敷に着。5:30。
ちょうどエントリー開始してた。

くっっそ寒い!!!
過剰なくらい防寒装備を持ってきていてよかった。
時間に余裕見て早めにくるのはいいけれど、近くにコンビニとかあるなら、そこで時間つぶしといたほうが良いなと思った。初回は勝手がわからんね!

エントリー手続きしてWAVE1に。出走は6:30。
ブリーフィングを受けてからトイレにダッシュするも、なかなか空かずに出走の時間になってしまった。
仕方ないので、最初に見かけたコンビニで済ますことにしていきなり10分くらいロス!

■スタート→PC1(68km地点)
ブルベのペース配分とはどんなものなのだろうか、模索しながらも、早々にコンビニへトイレ休憩したので先頭はしる人もいなくてミスコースしたりと、どんどん時間のロスが嵩んでいく。
何度目かの信号で先行してた人たちに合流して、28km/h程度でゆるく走り始めた。このペースならちょうど良いなーと思ってたところで、車の通りの少ない農道に出た途端にペースアップ。そこで無理についていかなくていいのに、ついつられてペースあげてしまって序盤にしてどんどん足が消耗していくハメに。ブルベは自己マネジメント。知ってはいたけどやってみて思い知るばかり。

牛久を過ぎたあたりのPC1につく頃には、無駄に背伸びした巡航スピードで走ったせいで生まれたての子鹿のようになっていた… まだ1/3も走ってないのに、エネルギー管理とは

PCでとりあえずご飯を食べてたけど、当然ブルベ参加者がひっきりなしにやってくるのでトイレ混んでるし、あんまりPCで休憩とるのは得策じゃないなって思った。
事前にPCで付近でイートインのあるコンビニの目星つけておいて、そこで飯もトイレも済ますのが賢いやり方なんだろな。

■PC1→筑波山つつじヶ丘フォトチェック(88km)
気がつけば前方につくばの山々が。
そしてもう足はぷるっぷる。
とはいえ、走りながら回復するしかないので、20kmおきにアミノバイタルを補給してBCAAの疲労回復パワーを祈る。

筑波山の峠に入って2km程度で諦めて早々に押しの姿勢に。
ここで無理して足完売したら元も子もないし、そして睡眠も不十分だったので調子も悪い…
寝不足だし、この日は日中の最高気温が一気にあがって14℃までいって体がついてこないし、とぼとぼと歩きながら、山頂までいったらそこで満足してDNFしようか、温泉もあるらしい、なら言い訳もつくじゃないかとか考えてた。
人間寝てなくて疲れるととことんネガティブになれるので本当によくない。

斜度5%以下のところではなんとか踏ん張って乗ってつつじヶ丘へ。
カエルの置物が映るように自撮りを撮ったけど、表情が死んでた。完全に召される寸前だった。
でも、ここで上りは終わりだ!貯金もある、堅実に行こう。
一山こえたらDNFしようかどうか悩んでた気持ちは吹き飛んで前向きになってた。

■筑波山つつじヶ丘フォトチェック→通過チェック ファミマ桜川白井店(111km)
「おもってたんと違う…」
山を下ったタニヲたちを待っていたのは、また山だった。
冷静になってRWGPSのルート見れば確かにちゃんと事前情報として山降りてまた山登設計になってるけど、これはしんどい。上曽峠というところを押し歩きつつだましだまし登ってクリアー。
折返しになる通過チェックで急いで補給。
度重なる押し歩きの連続で貯金が10分くらいしかない、走りながら食べられるものを優先的に買ってさっさと出発。
しかし、ここにきて胃が固形物をあまり受け付けてくれなくなっているのに気づく。
これが「胃で走る」っていう概念か…。これはプリンとウイダーしか食えなくなりますわ。筋肉は鍛えれば強くなるけど、胃ってどうすりゃ強くなるんだろう…

■通過チェック→PC2(157km)
ひたすらりんりんロードを走って土浦へ抜けて、そこからは往路と同じ道へ。
りんりんロードは信号もないし時間稼げるのでは?という甘い考えを粉砕する向かい風で20km/hしか出ない。キッツイ…

でも一般道に出てからは風向きもよろしく、峠でうけたダメージも回復してきて調子が戻ってきた。
CP2につく頃には貯金も+30分くらいできててひと安心。
日もくれてきたのでライト点けてゴールへ。

■PC2→ゴール(200km)
人は学ばない。
後ろに着かれるとなんとなく減速しにくくて、ちょい無理したペースで走ってしまうのなんなんだ…
足が攣りかけてるのに30km巡航維持してて意味わからんかった。完全に謎のハイ状態にあった。
一般道で飛ばしたって信号に捕まったらどうせ差が出ないのにね。
暗闇の農道でGARMINの電池が死にかけたり、道に迷ったりしたけど、心優しい方が道そっちじゃないと教えてくれて助かった。
残り20kmくらいから先は、そこで助けてくれた人に同行して、話ししながら一緒に走れたので気持ちとしてもかなり楽だった。
ブルベ初だと言ったらいろいろ親切にしてもらってありがたかったし、ハンドサインなどなど勉強になることも多かったので助かった。
「400kmとかこの2倍とか無理ですわ。600kmとか完走されてるなら200kmとか余裕って感じなんですか?」ってきいたら、どうやらそんなことないらしい。ロングライドはおかしな速さの人がネットでは目立つから、ブルベの現場でこういうこと聞けるとちょっと安心した。
あんなにしんどかった峠の記憶はどこにいったのか、いつの間にか今後のブルベの参加予定とかを考えていた。人はなぜロングライドをすると超短期的な記憶でしか動けなくなるのか。

気がつけば、朝トイレに寄ったコンビニであり、最終CPのセブンイレブンに到着。
セブンで買い物して、ゴール受付の公民館的なところでゴール認定をもらう。
ゴールタイム 13:00ちょうど!。
せっかくの初ブルベで初認定だったのでメダルも申請。届くの楽しみだ。

帰りは、金町駅から輪行で帰ることに。自走でも20kmくらいで帰れるけど、体力性が消耗し過ぎで事故りかねないので安全第一。
ハードだけど、結構楽しかったかもしれない。

時間制限されて、ルートも決められて、金まで取られて何が楽しいんだろうかと思ってたけど、いままで知らなかった走りやすい農道とか、裏道を知れるし、リミットがあるからこそ底力が引き出されて頑張れる感じもあった。
あんまり楽しくなかったらもういいかなと思ってたけど、これは300もつづけてエントリーしてしまいそうだ。
(しかし、次の日めっちゃ風邪引いてダウンした)