2015年6月2日火曜日

自転車たびにっき[四国カルスト] 3/3 四国カルスト台地→高知→香川うどん編

4/27月

←2日目より

@5:00 *やまのうえにいる*



おはようございます


ぜってーこれ起きれないやつだ、という寝る直前の感覚とは裏腹に案外すんなり目覚ましで起床。
宿の玄関でたところからの風景がこれ。
山の窪みにあるであろう市街地も全て雲海に埋まって見渡す限り山オンリーイベント。
そして朝日を拝むには宿からちょっと走って100mくらい登った先の展望台までいかないと行けないことが発覚。
あまりにも寒いのとカラダのダルさと、すでに雲海みれて満足したのでそそくさと部屋に戻って朝風呂の支度へと移行。



7時から朝飯を食う。
朝から白米おかわりなんてすんげー久しぶりだ。
おくやす氏は明日から仕事だとかで、嫌だね―という話から、朝からわりと仕事の入り込んだ話をしてた。
頑張れ企業、頑張れ企業、内需は限界だ―

@8:30 再度四国カルストへ
今日は、おくやす氏が明日から仕事、俺はまだ休みはあるけど脚力が完売、というお互いの事情を合わせて、とりあえず最寄りの駅(ただし70km先!!)を目指すということに。
でも、ちょっと昨日の絶景をもう一度焼き付けておきたいということで四国カルストへ。
宿から距離は3kmくらいしかないけど、ともかく坂がキツイので気が進まないところもあったけど、宿に重い荷物は全部おいて行ったのでちょっとはマシだった。
120kmぶりに本来のロードバイクのウェイトだけで乗ったら、なんだこの乗り物???すげぇ!!ってなったし、普段デッドウェイト載せまくって性能殺しまくっててほんとゴメンね愛車よ。





サイコーの高原風景すぎる







交通量少なすぎてこういう感じの撮って遊んでた。
本当に天気が最高に恵まれた!ありがとう! 完全にin the blue sky
天よ、これで二年前の北海道で雪に晒された恨みはチャラにしてやる。
でも今日の帯広の最高気温30℃とか、この気候は二年前の旅行のタイミングで欲しかったぞ。



近すぎちゃってどぉーしよー
(牛さんがめっちゃヨダレ垂らしながら自転車ガン見してるから内心食われないかソワソワしてた)

@9:30 最寄りの駅へ

帰りたくねぇなー、と牧歌的風系に時間の感覚も殺されかけていたけれど、わりと時間もそこまで余裕が無いので1時間ほど堪能して移動することに。
目指すはとりあえず最寄り、且つなるべく登らないで済むルートで到達できる高知県の須崎駅へ。
だいたい70kmくらい。

ここから一気に1400m地点から下って、走って、道中の国道があまりにも信号がなくて30kmノンストップで走ることになったり、強烈な向かい風で全然速度でなかったり、いろいろあったんだけど本当に景色そっちのけで走ってばかりだったのでロクに写真がない。



坂がない、と聞いていたのに道中突然坂に襲われてひいひいいうも、なんとか登り切って下り始めにあった道の駅で休憩したときくらいしか写真がない。
道の駅行くととりあえずアイスを食べてしまうから自転車乗ってても全然痩せないマン
高知もここらへんくるともう何買っても坂本龍馬とこじつけてくる感じになる。

で、その後も走る!
できれば須崎駅に12:20分発の特急に乗りたい、のれないと鈍行で1時間余計にかかってしまう、という事情があってぶっ飛ばして走るも、途中で道に迷い微妙にタイムロスして須崎駅ついたのが12:15
ここで高速で自転車パッキングすれば間に合う!・・・と思いきや全然間に合わず鈍行での高知行きが確定。

とりあえず腹が減ったしここでなにかメシを食って行きたい・・・
ダイヤを確認すると次の電車が12:36でその次が13:50。そう、田舎なのん。
まわりにコンビニも見当たらず、自転車も解体して機動力も無くなってしまったので泣く泣く高知までメシ抜きが確定。なんで旅行きてまでこんな過酷なことをしているのじゃ・・・

あと近くにある須崎西インターをネタ的に写真に収めたかったんだけど時間的にもかなわなかったの残念。




13.:50くらいに高知につくも、ここから香川までの特急との乗り換えがわずか2分!
荷物もデカイので駅弁とかは車内販売とかに託してとりあえず乗り換えよう、と乗り込むも車掌さんから言い渡される「車内販売は15:50着の琴平からです」という宣告。
飢える!!

滞在時間わずか数分だったけど、高知の路面電車のある風景は良かったよ、今度はちゃんと観光とかするしいつかは室戸岬行ってやるからな!



高知駅の隣のごめん駅は車内アナウンスまでちょっと面白くなるのでずるい。
全く関係ないけど昔あったごめんねっていう微炭酸飲料好きだったので復活して欲しい。

ここから先、おくやす氏はこのまま特急の終点、岡山まで乗ってそこから京都まで新幹線で帰るとのこと。
さて自分はどうするか。
とにかく腹が減って行き場のない怒りに駆られているので瀬戸大橋の根本がある坂出で降りてうどんを食べる。そこまでは決めたけど、
1)今夜香川に泊まるか(でもこれ以上観光する気力はあんまりない)
2)うどん食ってから速やかに特急と新幹線でかえるか(でもそうなると終電ギリギリになるので避けたい
と、ウダウダ考えているとスマホの乗り換え案内が寝台特急サンライズ瀬戸を推奨してくる。
21:45坂出発の7:10東京着 いいねぇ!
お値段も高く付くかと思ったけど、新幹線の場合+2000円で済むとのことなのでこれに決定。

@16:10 坂出着
おくやす氏と別れを告げ単身香川の地へぶらり途中下車。
そして別れた直後にメッセージが。おくやす氏から「たにおさんグローブが・・・」と写真付きで送られてくる。
すんません、ほんと忘れ物多くてすんません・・・・
(後日洗って郵送してもらいました)

とにもかくにも落ち着こう。俺は腹が減ってるんだ。なにせ70km走ってるのにアイスしか食べてないんだ。
まずは駅構内の観光案内所で市内のうどん店をまとめたリーフレットをゲット。
その中からまだ営業しているお店を探す・・・・
行ったことない人はあんまり想像できないかもしれないけど、本当に9割方のうどん屋は営業7:00~15:00みたいな営業時間になってて夜までやってないのだ。

そしてピックアップした結果やってそうなのは3軒だけ。まぁそれ以上あっても食えないしいいでしょ。
お店もちょうど瀬戸大橋の近くに固まっているのでうどんからの瀬戸大橋眺めて戻ってくるルートが組めて一石二鳥だ。

1件目 亀城庵



坂出駅構内にあるお店で、お値段やや高めだけどオシャレなメニューを揃える方向性のお店のようだった。



普通の釜玉とかがなかったので一番人気らしい海老・餅天ぶっかけ(冷) 670円を頼む。
うどんが見えないくらい薬味と海老天乗っててお値段も納得のボリューム。そして麺の硬さ。
この後にも2軒行ったけど、結局このお店がいちばん美味しかった。



そしてうどんくるまで空腹に耐えられないから頼んだおでん。
大根も牛すじもかなりでかくてしっかりしてるのに1本80円でセブンイレブンなんだったんだよってなってた。
もうずっとおでんチマチマやりながら冷酒煽ってしまいたい欲望との戦いですよそんなの。
20:00までしか営業してないのが悔やまれる居酒屋ぢからの高いお店だった。


2件目 手打ちうどん 家康


坂出市役所の脇にあって、そういうわけかランチメニューが異様に充実してた。
けっこうな年のおじちゃんが一人でやってて、こんな夕方までお疲れ様だ。



かえしうどん300円を頼む。関東で言うたぬき(冷)みたいなやつだ。
味は良かったけど、麺があんまりやる気がないタイプなのが残念だった。


3件目 やなぎ屋







これでラスト!
釜玉バターうどん(温)500円を頼む。
黒胡椒とバターの乳脂肪、たまごのまろやかさ、この感じ二郎、っていうかMAZERUだ!
ジャンキーな味わいがマズイ訳なし。



そしてまたうどんが茹で上がるの待てなくておでん取ってた。
ちくわと牛すじ。ちくわがどうみても染み渡ってうまそうな雰囲気出してたので、ちょっと腹具合的にも厳しい状況なのに食べちゃうデブ~~~
自転車移動故にアルコール摂取できないのを呪いたくなる味わい。ごちそうさまでした。




この最後のうどん屋から5分位はしったらもう四国側の瀬戸大橋の根本、瀬戸大橋記念公園へ。
橋の上層は車が走っていて、その下を電車が走る構造。自転車はあいにく走れないので四国へ渡るにはしまなみ海道かフェリーしかないのじゃ。
基本的にアーマードコアやりすぎちゃった人はこういう橋の中心部を走る電車をみるとライフルで撃ち落とそうとする目線の動きをします。報酬増えるんだよね。


謎の軌道エレベーターめいたタワーと夕焼け空。







この日の雲はかっこよかった。赤マナのイラストみたいだ。




夕暮れとフェリー。
大小様々なフネが行ったりきたり、けっこうめまぐるしく行き来していて見ていて飽きないし、見てるだけで瀬戸内の情景にひたれる場所だった。

この時点で18:30くらい。
まだまだ時間に余裕があって21:45の電車まではヒマがあるので途中で見かけたスーパー銭湯で汗を流しつつ時間を潰して坂出駅へ戻る。

@21:45 坂出駅 サンライズ瀬戸へ



ここまできて行き先:東京の電車があるざわざわ感ね。
駅でおみやげとか車内でたべるものとか買えばいいだろうと思ってたら全部しまっててちょっと焦る。流石に駅近くにコンビニあったからなんとかなったけど。

微妙にそわそわしながら電車待って、乗車。
こういう指定席の電車に始発じゃないところで乗るときは妙におちつかないし、これにのっちゃっていいの?みたいな不安感がある



4年ぶりのサンライズ乗車。
ぶっちゃけ惜しまれながら今年で幕引きの北斗星よりも内装キレイだし好き。いい思い出だけど北斗星のB寝台はなかなか過酷だった。



ここを、本日のキャンプ地とする!
B寝台ソロ個室という、個室の中で一番やすい寝台でも脚伸ばせるしコンセントもあるので十分いける。



岡山にて、出雲からきたサンライズ出雲と連結。
列車の連結って言うとどうにもガイガーの腕にライナーガオーがガリガリガリー!ガッチャーン!ドゥッキューーン!ってやつをイメージしちゃうけど実際はかなり安全第一で地味な感じだよね。



そしてラウンジにてコンビニで買った安酒とつまみをキめる。
安酒でも寝台乗りながら飲む奴は格別にうまい。
デジカメのフォルダーを時系列順に遡りながらいろいろと反芻しながらチマチマやる。
飲み干したらハミガキして個室でごろごろしながら寝落ちを待つ・・・

@9:10 南越谷に帰還
7:10に東京につき、そこから京浜東北で南浦和へ。
以外にも早い時間だったからか電車が空いてて助かって油断してたら、南浦和での武蔵野線の乗り換えで地獄のような人の波がいていっきに旅情吹き飛んで現実に帰ってくる。
たのむーこの時間に輪行してる俺も悪いけど、通行する方向はまもってくれー

何本か電車見送りながら武蔵野線に乗り換えてなんとか帰宅。
いやー、そこまで長い旅ではなかったけど、濃厚で記憶に残る旅になった。
また行きたいぞ四国。 記憶が薄れた頃にまた挑みたい。

本日の走行距離82.77km
本日の獲得標高329m

この旅の走行距離228.24km
この旅の獲得標高2870m