2015年6月2日火曜日

自転車たびにっき[四国カルスト] 2/3 東予→四国カルスト ヒルクライム編

4/26日

←1日目より


@5:30 *うみのうえにいる*




おはようございます


同室の歯ぎしりマンにより完全に安眠は阻まれたけど、お陰でちゃんと起きれたぞ。
朝風呂キメてからの朝日。なんか今年入って初めてみたかも

@6:00 愛媛県東予港着
朝日眺めながら朝飯に買っておいたおにぎり食べて時間を潰して、下船してから自転車組立て出発。
とりあえず最寄り駅で、昨日しまなみ海道から四国に渡ってきているおくやす氏と合流する。



そてにしても天気が良い。今日は流石に雨に打たれなさそうだ。
そして遠くに連なる山々、高いなぁ。あんなところに登るの正気じゃないなぁ。
でも登るみたいです、今日。先は長いぞ120km先、標高1500mの四国カルスト。



そこらへんの田んぼに気の早い稲が植わってるなーとおもって近づいたら麦!っていうのが実に四国っぽい。




 待ち合わせまで時間があったので駅前ぶらぶらしてたら風情しか無い本屋みつけてなぞの感動。
ザ・田舎の子供のたまり場って感じで良い。セガ。プレステ。

@7:00 駅にて合流



おくやす氏と合流。
この人俺の2つ下なのに走るの速いし、模型うまいし、メカニック全般に強いし、写真うまいしなんかもうアドバンテージなくて辛い。
「いやー、昨日尾道で写真撮ってたら楽しくなってきちゃって、尾道でたのが16:00とかでしまなみ海道渡り切る前に完全に真っ暗になっちゃいましたよ」
「計どんくらい走ったん?疲れ大丈夫かい?」
「いやー150kmくらいしか走ってないのにやけに疲れてて今日シンドイっすね」

ヘビーロード乗りには150kmくらいチャメシ・インシデント!
実際この人くそ速いからホント困る。


今日のルートはこんな感じ。
松山をかすめながら南へじわじわ登りながら進んで、1つ目の上りの三坂峠(750mくらい)を超えてからしばらく走って、ラスト30kmで突如1200m登るルート。
距離114.3km 獲得標高2541m 予定。
獲得標高の高さからいかにムダにアップダウンさせられるかもっと予測しておくべきだった・・・

おくやす氏のバイクは10年前に最先端技術だったアルミ継手でカーボンパイプをつないで組んであるタイプのTIMEに、コンポは最近のシマノアルテグラ。シマノの上から二番目のカテゴリーでレースとかでちゃうレベルの人が乗るやつ。
見た目はパワードジムなのに駆動系と武器はリガズィみたいなイメージでいてくれると多分伝わる。
それにしてもみるからに走力のない俺のほうが重量ありそうで、大丈夫か?と思ったけどそうそうに大丈夫じゃなかったし終始お守りしていただく結果に。ありがてぇ



走り始めてそうそうに、謎の鶴オブジェ。田舎いくと突然恐竜の置物とかあるよね。
そしてこれカクレンジャーロボの頭についてたやつだ!とはしゃぐ26歳。

@9:00 小休憩



ロード乗りの一般的な補給風景。

走り始めて30kmくらいでひさしぶりにコンビニをみつけたので補給。
ルート上は見た目平地に見えても、実際走ってみたら200mくらいの上りみたいな詐欺にあい、最初っから15km/hでゆるゆるのぼって、そこから一気に下ってきたところ。
山の景色はすきでも登りは遅いからままならぬ。



ここから先、また30kmくらい走ったらまたしても新手の峠ゾーン。
三坂峠という720mくらいの登り。ちょうどヤビツと同じくらいか。
100m登るごとに看板が進捗教えてくれるのは親切だったけど息も絶え絶え、汗ダラダラ流しながらそろそろ8割やろーって思ってるのにまだ半分とか言ってくるのシンドイ。

合間合間に足止めてゆるゆると休憩しながら登る。おくやす氏は俺にペース合わせながら余裕そうに登りつつ、ヒルクラ時の足の使い方とかおしえてくれたけど、もうダメです、完全に生まれたての子鹿のようです・・・

@11:51 峠頂上


もうかえりたい・・・・
ここまで登った位置エネルギーはそのままにすればいいのに、このあと下ってすぐ使っちゃうから困る。
どうりで目的地の標高は1500mなのに獲得標高2500mとか出るわけだよ。



ここから200mくらい下ったところで道の駅発見。
ここ最近30kmくらいにコンビニ全くなかったのに突然ドラックストアとかコンビニとかあってちょっとした感動。文明の匂いがする・・・
ちょうど昼時だったのでここでお昼。
肉うどんを食べたのに、腹減りすぎてて写真に撮るまもなく完食。

さてここまでで65kmくらい。
残り50kmくらいでゴールだけど獲得標高の残はまだまだ7割くらいあって謎のルート。あきらかに終盤に登り固まってる奴。
とはいえ朝も早かったし、ペースも良好なので宿に日没までには着きそうだよねと一安心。


ここから先はグイグイ登るのかとおもいきや終始川沿い、というか渓谷めいたところを延々と走る。
ついに四国カルスト案内看板も登場。とりあえずこれに従っていけばOKっぽいので安心だ。


明らかに揺れそうな橋とか多々あったし、中には立入禁止になってるちょっとこわいやつもあった。



デビュー10周年おめでとうございます



平和な平坦渓谷ゾーンもここまで。
いままで来た道を左折してみるからにここから激坂始めって感じの橋を登り始める。ジャンクションかよ。
ここまでで85km。あと30kもないから頑張ろう。



のぼる・・・・
もうここから先登りしか無い、と思いきや随所でちょくちょく下りが織り交ぜられててそのたびに「いいから下るな!ムダに登らせるな!」とキレる。
それにしても、道の駅までは結構自転車も見かけたのに、ここまできたら本当に全然みかけなくなった。車もまばらだ。

ひいこら言いながらも、なんとかあと10km切ったあたりで脚売り切れ。
「ちょっと休んでからのろのろ登るから、  先行ってて   かまわんよーー・・・」と息も絶え絶えに伝えると
「了解っす」といいながらさっきまで俺のペースに合わせて10km/hで走っていたのにぶっ飛ばして30km/hで飛び出すおくやす氏。
どうすりゃそんな走れるんだよーーーー



なんとかヒィヒィいいながらも地芳峠まで。
看板にも四国カルスト・地芳峠までって書いてあったからここがほぼゴールなのでは?
と携帯を開いて確認する。
――あと5kmなのになんで300mも登るんだよ・・・・

ここでもう心カツーンと折れる。
そしてここからの道も地獄。一層に斜度が強化。足は鈍化。ギアはもうずっと一番軽いやつ。
よくロードバイクってあんなにギアあって使うの?とかきかれるけど全然足りない。あと10枚くらい欲しい。

もう足もピクピクしてるので、ところどころシンドイところは歩きながらも、休まったら乗って登る。
繰り返しながらも何とかヒィヒィ登る。登る登る―――――――



着いた!ヒャーーーーーーーーーー!!!!!!
最高の景色すぎる。
「日本じゃない」「グランツールの山岳ステージでみたわ」二人揃ってすげーすげーと言い合う。
とりあえず自転車置いてしばし写真撮影タイム。の前にお互い寒すぎてウィンドブレーカー着こむ。
あーもーこれだから登りは嫌いだけどやめられない。


ザ☆牧歌的風景




ゆるゆると進みながらシャッター切りまくる。
だだっぴろい草原に白い石灰岩がゴロゴロ転がってて、人馴れしてるのか近づいたり物音立てると牛が群れで猛ダッシュで走ってくる。つか牛が走ってるのとかそんなにみたことないぞ。なんだここは。

西陽が指す中、ホイールのフリーが空転する音と、トンビと牛の鳴き声と、バイクのエンジン音しかしない。
ご丁寧にキャンプサイトとかもある。
こんなとこバイクできて炭のお世話しながらコーヒー飲んで星空観るみたいなキャンプツーリングしたら楽しいに決まってるだろ。いいなー。憧れる。

が、風景に誤魔化されてて忘れていたが、明らかに道が山の遥かてっぺんで消失しているわけで。
風景のお陰で脳汁ドバドバ出てるからそこまでの苦痛はないけど、それでもヒィヒィ言いながら登る。肺はともかく脚がもうぜんぜんいうこと聞かない。
山のてっぺんまで登ったら今度は下り。



そろそろお宿があるはずなんだけど・・・と思ったら遠くに赤っぽい屋根の建物が。
お宿が見えたぞ!分かるか!
(脳内BGM:ジェリドがくるときに流れるやつ)


@18:30 宿 天狗荘着



_人人人人人_
> 大 破 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄

でも、やりました。
チェックインから即荷物置いてお風呂。
もう全身ダルッダルになる。
お互い今日の思い出など語りながら風呂に入っていると、見事に夕焼けが。
風呂はいるタイミング間違えた!もうすこし頂上のとこにいれば・・・とちょっと悔しがるも浴槽浸かったらなんかもうどうでも良くなった。

風呂後はメシ。
川魚の塩焼きとか、高知ならではのカツオたたきなど美味しかったけど、お酒一杯飲んだだけで寝落ちしそうなふにゃふにゃ感で記憶があやふやだ。

飯のちょっと後に、宿の方によるスターウォチングがあったので参加するも、寒すぎて凍死寸前に。
おくやす氏は手持ちのデジイチでなんとか星を納めようと頑張ってたけど俺は早々に引き上げて、洗濯物をコインランドリーに放り込んでからもっかい風呂へ。

お互い疲労困憊につき部屋に戻ってからは早めに10:30には就寝。
朝日を観るなら5時半には起きなきゃいかんけど、カラダ的に怪しそうだけど・・・とにかく今はおやすみなさい

走行距離:125km
獲得標高:2541m 
最大標高:1413m
→3日目:四国カルスト台地→高知→香川でうどんから帰宅編につづく