2014年9月27日土曜日

20140913瀬戸内旅行1/4 尾道観光編

艦これ、アルペジオ、ヤマト2199とオタク史上まれにみる艦船プッシュにやられながらもなんとか踏みとどまってたのに、かみちゅを見返しながらこうの史代のマンガ読んでたら次の休みは三連休とかいう。
そんなの呉いくにきまってんだろーーーー!

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9/13土 東京―尾道 尾道観光編
9/14日 尾道-呉 しまなみ海道、とびしま海道ツーリング編
9/15月 呉 市内艦船関係施設観光編
9/16火 呉―江田島ー広島 海自幹部候補生学校見学編
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@11:10 東京駅


始発でいってしこたま尾道堪能する!と息巻いてたのに、自転車を山岳仕様から平地ツーリング用に変えてたらいい感じに夜更かししてしまい、起きたら8時。そして福山に止まるのぞみの本数がなかなかなくて結局東京発したのがこの時間。この計画性のなさ!
計画性のなさもなにも、宿の予約を取ったのが三日前とかなので突貫of突貫。尾道なんかは特に観光地として賑わってるので大体の宿は埋まってて何件も「その日はちょっと…」と断られ、最後に当たった一泊2000円の風呂なしゲストハウスになんとか予約をねじ込んだような状況。
予約するときに「寝袋持ってる?」って聞かれたのが不穏すぎて今日イチの楽しみが宿そのものだ
屋根がある建物なことを祈る。グッドラック私。

@15:30 尾道着



宿が入り組んだところにあるから、駅ついたら宿まで案内するから連絡ちょうだいと宿の女将さんに言われてたので、駅で自転車組みながら仕上がり近くなったら連絡すればええやろと思ってたら、駅に自転車組立場とかあって感動のあまり泣きそうになる
自転車で走行することをウリにする地方都市はいろいろあれど、ロクに輪行することを考慮せず、輪行のルールばかりを狭める鉄道会社の中このありがたさよ。

自分は尾道に来るのは二回目。
前回は2011/3/12というまだ気仙沼が燃えてる時に、大阪から愛媛県今治市にフェリーで渡ってしまなみ海道を走って尾道にたどり着いて以来。
福島なんて遙か彼方なのに、震災から1日で募金の呼びかけとかやってたのがいまでも印象に残ってる。

前回の尾道の思い出がフラッシュバックしながら自転車組み立てて、おおかた終わった辺りで宿の人に駅で青い自転車組んでるからと連絡するとすぐ近くまで来てるからちょっとだけ待ってなと言われる。
リアキャリア取り付けながら待ってると、50代後半の気のよさそうなおばちゃんと、30代くらいの金髪のバンドの夢崩れの残滓みたいなイケイケな兄ちゃんが現れる。
女将さんとはいくらか話すと、これから別のお客さんを拾わないといけないからこの兄ちゃんと案内してもらってーと言われる。
しかしこの兄ちゃんが、とても自分が苦手なタイプの人でなかなかに辛い宿への道中だった
「新幹線できたんか、金もちやなー」
「のう、彼女とかおらんのか。いない?カーッ、最近の若いのは駄目やなー」
なんかよくわかんないけど、初対面の人に彼女いないのdisられたりして混乱。洲崎西で耐disパラメーター高めてなかったら即死だった。
謎のアンチャンに、錯乱しながらも、話を聞けば福岡出身らしく、手榴弾が転がってる街なら歪んでしまうのも仕方ないかと納得することにした。
しかし最後までわからなかったけど、アニメとか映画とか小説とか興味ないとなんもおもんない尾道になんで暮らしてたのか。思い切って聞けば良かったな




線路を越え、坂を上って、寺を通って、坂の途中にあるパン屋さんを越えたところで宿に到着。
古民家を近代化改修したお宿だった。
周囲には、同様に古民家を改修したパン屋、カフェ、陶芸工房となかなかに下北沢みたいな空気。ただ違うのは容赦のない斜面。


宿でお金の事とかすませた後は、いらない荷物などは置いてお出かけに。
宿が思いっきりかみちゅ!の作中に出てくるところなのもあって、宿の宿泊者ノートにはゆりえ様が
つかもうかみちゅ!も9年前なのね。もう泡吹いて死んじゃう。
めっちゃいいのでバンダイチャンネルとかで見てね。



宿から公道なのか私道なのか分からない階段を上って、千光寺展望台へ。
わりと上らされるだけあって、なかなかの展望。快晴なのもあって四国の方の山までみえる視界良好ぶり


この町の人類と猫の戦いの軌跡。


一通り景色を楽しんだら、来た道を戻ってちょっと気の早い晩飯へ。
道中の寺で猫に絡まれる。
道中で買ったパンの袋をガン見しながら、甘い声と可愛らしい瞳で責められてちょっと動じるけど、そんなのに負けるものか!俺はお前がさっきまでだらけて覇気のない目で転がってたのを知っている!
でもなでなでしてると愛着でてくるから猫はずるい。
この町はこういうあからさまに人間に媚びておいた方が生存確率が上がることを理解した猫が大量にいるので心を鬼にしないと時間と食料を無限にむしりとられる。危険な町だ。



宿の横を通って自転車を持っていこうとしたら、自転車増えてる。
夜はいろいろ旅の話がする相手がいそうだし早めに帰るようにしないと。





坂を下って、商店街の終わりにあるラーメン屋、朱華園へ。
以前来たときは途方もないくらい並んでたので今回は混む時間を外して17:00にリベンジ
醤油ベースに豚背脂が浮かんでるだけの普通の中華そばだけど、素朴なのが好きなのでこういうのがいい。横浜家系とか年々つらくなって来ちゃってダメ。



ラーメン後は、かみちゅの来福神社の元ネタになった神社へ。


それアニメちゃうやろ!ってのがまじってたけど、今でも来る人が結構いるのがわかったのでちょっとほっこり。




神社もいいけど、ところどころの町並みの風景がじわじわと胸に来る。
この昭和感のあるの町並み好き。


聖地巡礼後、千光寺よりも夜景が綺麗に見えるらしい浄土寺展望台へ。

ちょっと200mくらい上るらしいけど、まぁなんとかなるでしょ、と思ってたら道中になんとかならない道が多数あって笑うしかない。
結局登山としか言いようのない山を自転車用シューズで登って展望台着。18:30。


まだ空もオレンジかかり始めたばかり、そして周りには自分以外人いないという最高な状況。
ルンルンしながら三脚組みたてて、デジイチのマニュアル撮影のパラメーター設定して、尾道の景色を楽しむ
わざわざこのためにかさばる三脚持ってきたけど、手前味噌ながら持ってきた価値あった写真が撮れたので満足。
尾道から西の瀬戸内が徐々に赤黒く染まっていくサマがよすぎた。
1時間くらい粘った甲斐もあった!と完全に勝った気で展望台を下ると、もっといいカンジの撮影スペースで撮ってる人がいて膝から崩れる。俺は何であんな無駄な時間を・・・!

これが


こうして


こうじゃ


日も暮れて、撮影も切り上げて、スマホをライトにしながら山を下って銭湯にイン。
ゲストハウスのおかみさんがレトロでいいよーとオススメしてたのできてみたけど、想像を超える下町の情緒。



風呂上りは、飲み屋にいくつか当たるもどこも予約で埋まってるといわれ追い返される。
以前来たときにめっちゃうまかった居酒屋にいけなかったのは割と残念だった。連休の地方都市はもう客足と店舗数のバランスがぶっこわれるから予約せんとダメね。
しかたなく駅の近場をフラフラしてるといい感じの海鮮料理屋があいてたので滑り混む


たまには回らない寿司食べていいよね!いいよね!
特上か上か悩んで上にしたのに、やっぱりものたりなくて地魚のお作り頼んで会計5kとかになったけど、もう今の俺はサラリーマンだから恐れることはない!
晩飯が宿泊費の2.5倍って冷静に考えて何事だよ

@21:30 宿へ帰還
今日は自分ともう一組夫婦の客くらいしかいないと聞いてたのに、飛び込みで自転車乗りの客が来たらしくて戻ると賑やかな感じに。
宿に戻ると、自分と同じ部屋に同じくらいの年齢の健康的に焼けてる方と大学生っぽい2人組が。

話をきくと、大学生っぽい2人は、大学四年で就職も決まって夏休みで、神戸からクロスバイクで旅立って今日で三日目だとか。初日は明石から岡山まで140km走ったとか元気すぎんよ!
いい感じに焼けてる兄ちゃんは、呉から陸地を走って尾道まで100キロくらい走ってきたとか。あとでいろいろ話を聞くうちに海上自衛官と判明。
もう、自分があからさまに目をきらきらさせながら質問責めにしてしまって今思っても恥ずかしい…
話をきけばいままでは所沢にいたけど、8月から呉の基地勤務になったばかりだとか。
海自の人もいろいろ各地の鎮守府を

これから金融系の仕事に着くらしい大学生にお仕事の不条理さや、生保レディーの怖さについて吹聴しながらも、自衛官のお仕事とかもききながら夜は深まっていく
海自は後方支援職よりも、常に海上出仕事する人の方が4割給料いいとか。空自は一握りのパイロットのために他の大半のスタッフがいるとか、パイロットほ給料1.45倍とか。入間の駐屯地にいれるのはラッキーな奴だけで、大半は21世紀でも硫黄島か北海道の奥尻島の前線基地送りだとか。
この方自身は国防関係の大学の医療学科卒で今はメディックやってるそうだったけど、それでも海上任務はあって年に四ヶ月くらい遠洋に出たままの時もあるんだとか。
小さい舟はめちゃくちゃ揺れるから大きい舟がいい。やっぱり”いせ"とかひゅうが級がいいと、その時だけとてもつらそうな顔をしてたのが印象的だった。,"てんりゅう"はもうイヤだと嘆いててなんでだろと思ったけど、後に呉で実機をみて事情は知ることになる。
春に横須賀でカレーのイベントあった時に"こんごう"とか見たかったんてすけど都合つかなくて、といったら「ああ、あのイベントね…」ととても嫌なことを思い出させてしまったようなトーンになっていたのが一番印象に残ってる。

ミリタリー話もほどほどに、ツーリングマップル広げて各々の明日の進路の話とかもした。こういう時に互いの情報のやりとりで新規情報あるの嬉しい。
明日は、他のお三方はしまなみ海道通って愛媛県今治出宿泊予定とのこと。
今日も滑り込みで宿を取ったといってたので、今治はあんまり宿がないから日中の間に目星つけといた方がいいですよとアドバイス。
自分は明日は途中までしまなみ海道を走って、中間の島の大三島の西端からフェリーで呉の方へいき、呉のとびしま海道と言われるルートで夜に呉市街の予約してるホテル着予定。
ここて海自の方から直々にアレイからすこじまという公園で護衛艦を間近にみれるとか、呉の江田島というところの士官学校で特攻隊員の遺書がみれるとか情報ゲット。予定に組み込めるようにいろいろ調整しよう。

自転車のこととか、仕事のこととか、とりとめもなくはなしてるうちに23:00に。
宿泊客各位自転車貧乏旅行慣れしてるのもあって、寝袋あるか聞かれたときは何事かと思ったけど、2000円でちゃんと布団で寝れるとかこの宿本当に神がかってるよねと満場一致。お風呂が近くにあって、足を伸ばして眠れればそれでいんだよね。
自転車にのってるとどんどん幸せの閾値が低くなっていく。
明日はみんな早いので早々に就寝。
思えば知らん人と同じ床で寝るのもいつの間にか慣れたもんだなぁ。

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走行距離 5kmくらい。
明日は死ぬほど走るので今日はこんくらいにしといてやる。

→次の日
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