2014年9月28日日曜日

20140914瀬戸内旅行2/4 尾道-呉 しまなみ→とびしま海道ツーリング編

 


→1日目より
http://milky-resincast.blogspot.jp/2014/09/2014091314.html

@7:00 起床
知らない天井だ…
各位、アラーム設定時間は7時と承認してたので、ぞろぞろと起き始める。
クロスバイク大学生2人はここまでくるまでの2日間で250km走ってる疲れで筋肉痛で悶えている。ロードを買えばもっと快適に走れるぞー、こっちの沼はこわいないぞー



海自の方は流石、前日100km走ってるのに平常運転といった感じ。
ゲストハウス特有の布団畳みの儀の後、歯磨き洗顔をして、各々ツーリング装束に着替えて出発。
俺はのうのうと朝飯のメロンパン食ってたので、他の三人は先に出発。海自マンと大学生は目的地が同じなので一緒に行くらしい。
「どうせあとで追いつかれると思うんで、先行きますわー」とか言われたけど、単独で平地で追いつけるわけないやん。どうやら前日草津の国道最高標高地点の写真みせたせいでめっちゃ走れると思われてしまったみたいだ。
(と思ってたら3つ目の島で本当に追いつく)

自分も準備もほどほどに出発。肩が凝らないようになるべく自転車のリアキャリアに重いものを積むデフラグ作業中が時間喰っちゃっていけない。

@8:00 尾道 向島行きフェリー搭乗
尾道のコンビニで飲み物とちょっとだけ補給食かっていざ、しまなみ海道。

※しまなみ海道は、広島県尾道から、愛媛県今治までの島をつないだ高速道路。島をつなぐ橋には自転車用道路もガッツリ整備されていて最短ルートだと76kmくらい。国内でも珍しい自転車のことを第一に考えられてる道路で、GIANTやMERIDAの生産拠点のある中国、台湾から自転車空輸してマイバイクで走りにくる人もいるレベル。
車だとトータル5000円くらいかかるけど、自転車は今年の7月から一年間だけ500円だったのをタダにしてくれてめっちゃありがたい。

今回は尾道からしまなみ海道の途中、大三島で西端のフェリー乗り場から岡村j真に渡って、そこから先はまたずっと本州まで橋を渡って島から島へ。
トータル12個の島を渡って呉市街地を目指す。
全工程100kmくらいでしょ、と適当な換算してたら実際140kmくらいあってあとで太ももが悲鳴を上げることになる。


かみちゅ!でもよくでる渡しのフェリー。自転車だと110円也
渡ってさた先の向島から海岸線を走って次の島へ繋がる橋を目指す。


それにしても快晴。完璧に快晴。
もうほんと、飛ばすのが馬鹿らしくなる青空しまなみ海道は各島でレンタサイクルの貸し出し、返却を受け付けてて、体力に自信のない人でもとりあえずいけるとこまで走ってみれるシステムなのでとにかくみんな自転車乗ってる。
小1くらいの男の子兄弟が父ちゃんぶっちぎって先いってるのとかみるとこっちも楽しくなる。いけるとかまで頑張ってみてほしいけど、そんな年からこんなとこ走っちゃったらもう地元じゃ満足できなくなっちゃうよなぁ



一つ目の島:向島から次の因島への橋、ここが一番お金かかってる。
一つ前の写真の橋の、車道の真下を走るシステム。


 

3つ目の島、生口島には評判のジェラート屋があるとツーリングマップルに書いてあるのでとりあえず寄ってみるも、10:00開店で10:06に付いたのに50台くらいロードが止まってて草生える。
自転車ブームとかいまいち普段実感できないんだけど、こういうのみるとようやく人口の増加を感じる


 

と、ここで宿で先に出て行った三人と再開。
随分先に行ったから開店待ちしてたのかと思いきやそうでもなかったらしい。ちょっと自分が飛ばしすぎたのかしら
しまなみ海道は初めてな三人がきらきらした目でここまでの道と景観の良さについて語るのでこっちも楽しくなってくる
ここから先は途中までは道が一緒なので同行することに。
30km先のフェリーターミナルに14:30につけばいいのであと6時間くらい余裕あるので、寄り道して寄る理由のない一つ奥の伯方島まで同行することに。
この無駄なサービス精神は良かったのか悪かったのか、まぁちゃんと呉につけたし良かったことにしときたい。なにより旅のこういう出会いは大事にしときたい。

いろいろといままで行ったとこの話したら相当の健脚だと思われちゃって何故か先頭ひくことに。今更ながらに現役海自マンを引いてたの意味わかんない。
海自マンだからゆるいと怒られるかもなぁと思ってちょっと張り切りペースの30km/hくらいで次の島の橋まで走ったら、見事にクロスバイクの2人を千切ってしまって反省。
琵琶湖走った時も先頭お任せだったから、いざ自分がやるとペース調整ムズいなぁ


 
橋までの50mくらいの登りの登って、橋渡って、絶景にヒャーヒャーはしゃいで、の繰り返しをしているうちにいつの間にか愛媛県今治市大三島へ突入。
この多田羅大橋は橋の下にある道の駅の広さも景色も、橋からの様々な潮流の衝突も、どれも素晴らしくて、素晴らしくて見事に橋からの写真取り忘れてたことが只今発覚しました。
気になった人は死ぬまでにいこう!
橋下って休憩しながら撮ってばかりだわこれ。反省。完全に橋からの景色と交じり合う瀬戸内の潮流に見入っててカメラ取り出すの放棄してた。



多田羅大橋のある大三島を越えて、次の伯方島の道の駅で昼飯。
その名の通り、は か た の 塩ッ!のあの島。土産には大体伯方の塩が折り混ざってくる。




あと猛烈なバリィさん推し。伯方島も一応愛媛県今治市内なのだ




伯方島内の評判の塩ラーメン屋もあったんだけど、如何せん5kmくらい先で俺の脚力が怪しいのでここの道の駅の塩ラーメン食べることに。
塩とか味わい繊細すぎて正直違いわからんけど、体がカロリーも塩分も求めたのでめったゃうまかった


昼飯食って外出ると、昼時真っ盛りでまたしても自転車博覧会状態。



バイクも多い。青にオレンジと真鍮の黄色が映えるNinjaかっこよすぎぃ!



旅行愛を感じるツーリングカブも。四国はやっぱりどうでしょうやね。

惜しまれながらも、ここで宿を同じくした三人とお別れ。今治までついて行きたいけど、体力も船出の時間も怪しいのでここでオサラバ。
どうか宿に困って野宿しないことだけを祈る。もうね、下手な宿泊まるよりも一人用のテントと銀マットの方が安かったりするから危ない。
自転車乗りは最終的に脚がのばして寝れる、以上を求めなくなるので危ない



ここからから、ひとつ北の大三島まで戻って西端の宗方港を目指す。
その途中、伯方島にて本当に船舶建造中で、建造資材がそこら中に転がってる風景に遭遇。心くすぐられる。
呉に行くとこんな景色が飽きるほど見れるらしいので楽しみ。

港まで行くにしてもどうせ時間もあるし、道も平地だろうと島の中央を突き抜ける道を選んだら、150mくらいの坂を登っては下り、登っては下りの一番自転車乗りを殺す道で危なく舟の出発時間に遅れそうになる。
ひいひいいいながらも、脚をついて押すこともなくて、なんだかんだで先日の草津渋峠で筋肉ついたのを感じる。
何人もクロスバイクをひっくり返して登りの日陰で休憩してる人を見た。そりゃそうだ。
気温28℃。なにが残暑だ、まだまだ瀬戸内は夏だよ。
渋峠でゼーハーしてたときは自分体力ないなーと思ってたけど、今になってあの山が超上級者向きで変態しかいなかったことを思い知ったり。

@14:10 大三島 宗方港着


人気のしまなみ海道と、呉に続くとびしま海道をつなぐ唯一の航路を繋ぐフェリーなので混んでるかと思いきや、全然空いてて驚き。



港の建物も団地の公民館みたいになってるし、券売機は松屋だしでいろいろしんみりくる。


14:30に宗方港を出て、15:05に岡村島着。2度目の海路終了。
ここからとびしま海道と呼ばれる呉に繋がる島々をつなぐ橋を巡るルート。
ここから呉市街地までは60kmくらい、そう思ってたのにやっぱり現実は厳しくてもっとはしらされることになる。
港のターミナルにはなにか食品売ってるだろうとたかをくくっていたら、まさかの自販機オンリー。
まさか…
まさかここから60kmくらい補給なしでコーラとファンタのカロリーをあてに本州を目指すことになるとは思いもしなかったのである。
ヤマノススメでハンガーノックの解説があった直後にハンガーノックになるオタクである。

フェリーを降りて岡村島の外周を走って釣り人とすれ違い続けながら、小さい中ノ島、平羅島を橋を渡って大崎下島へ。




この島は比較的おおきく、御手洗という江戸時代に商船の往来で栄えた街並みが残してあって、倉敷のような情緒ある街並み。



駐輪場にもサイクルスタンドがあって嬉しい。
カウォーク形態(勝手に自分でそう呼んでいる)のBD-1とブロンプトンがいた。
※それぞれ15万くらい。現行車種で最高の携行性を誇るハイエンド折りたたみ自転車

この旅行中、住宅街でよくみるアルミゴミみたいな折り畳みよりも、ブロンプトン/BD-1の方が台数みたくらいに大量にみかけたし、もしやめっちゃブームなのか小径車。
この二台とは24時間後に大和ミュージアムで再会することに。
やっぱこの道きたら呉いくよなそりゃー


ここから更に海岸線を走り、橋を渡り、海岸線を走り、なにか食品をうっている店を探すも、無人の野菜直売所にうっている、生では食べられそうもない瓜ばかり。
体を動かして熱いはずなのに、全身が粟だって寒気がする。おう!完全にハンガーノックやないか
今日はまだ1500kcalくらいしかとってないのに、既に3500kcalくらい消耗しててそりゃ全身の臓器が悲鳴をあげるわ
是非この言ってることの意味の分からなさから、自転車がやせるという風潮の眉唾加減をくみとって貰えれば。カロリーとんとんになるように乗らないとこの趣味は死にます!!倒れます!

素晴らしい景観の瀬戸内の島を走ってたはずなのに、朦朧として全然覚えてない。
やったー!JAのスーパーだ!と思って止まったら日曜で定休日だった絶望感。人は炭水化物なしでは生きられない。




道中の島でやたらとえぐられてる斜面と、その石材を運ぶためのさび付いた施設を見かけてこころピョンピョン。
もうFPSの鉱山ステージのごとき寂れ方と潮風で傷んだパイプラインがとてつもない情緒。
呉のほかの島では国会議事堂の石材を切り出してる島もあるとかで、石も商材なんだってさ。






気がつけば、上浦刈島から本州にかかる安芸灘大橋へ。
空腹と急ぎすぎて余裕なくして景色を楽しむことを忘れかけてたので、この橋だけは1kmくらい自転車を押して歩く。
嗚呼、瀬戸内の夕景の合うこと。

@18:30 久しぶりのコンビニ
ようゆく本州へ到達し完全にもうゴールして気でいたけど調べればもう、15キロ、二つのトンネルをこえなきゃいけないらしい。ぬぁーーー!
と思ったところでローソン!すんげーーー久し振りにコンビニだーーー!!
うぉおおおおおお!!
からあげ君!からあげ君!あーーーたんぱく質!!!たんぱく質と脂質!!!!

―――――――15分後  \( 'ω')/復活

カロリーも摂取して、足もサドルの高さを調整したらいい感じに疲れもたまりにくくなっててまだまだいける感じ。
ここから15kmくらい、2つくらいのトンネルとゆるい登りでちょっとしんどい思いをするも、30分くらいで呉市内に到着。
予約してあるホテルも駅前だったので先にホテル行こうかと思ったけど、いま宿に戻ったらもう外に出れる自信がないので寄りたいところに先によることに。

@19:30 旧呉鎮守府


ぬぁーーーー!着いたぞ呉鎮守府!
本当は日曜の日中は中を一般公開してるんだけど、いろいろな都合がつかなかったので断念。
でも外からでもナイス趣。

くれちんから更に南へ進んでもうちょっとだけ寄り道。
が、初見の町で夜に徘徊すると見事に迷子になるのね。
ここはどこだよ・・・とスマホでGOOGLEに聞きながら歩いていると、



眼前の建物からものすごい勢いで上がる炎。
ワンテンポ遅れて、そうか製鉄所!と納得したけど流石にちょっと有事かと思ったわ。
こういう、自分の知っている土地とは違う町の文化とか産業の空気を肌で感じたときに、旅行来た甲斐あったなーってなる。

@20:00 アレイからすこじま公園着
日本で唯一潜水艦が見れる公園。アレイからすこじま公園。
同行してた海自の方がこの公園の道路越えてすぐのところに住んでるそうで、船みたいならとりあえずここ行けば飽きるほど見れるぞといわれたので来て見たら、ここはなんだい??
この日は結局潜水艦は見れなかったけど、やたらとはしゃいでしまった。



是非、暇つぶしがてらグーグルマップでこの公園を衛星写真モードで調べてもらうと、事の異常さがなんとなくわかるはず。
ただの海岸沿いの公園なのに、コンビニの次に潜水艦が近いという異常ロケーション。鼻血出る。



夜のシーベース。ライティング具合が絶妙で一人ですげーすげーはしゃいでしまって完全に不審者だったし辛い。
手前の5202が音響測定艦”はりま” 奥のが234”とね”
音響測定艦は海事に二隻しかなくて、もう片方が”ひびき”なのとか日本語の素敵さしか感じられない。




三脚と、このためにわざわざ持ってきた望遠レンズ引っ張り出してそこそこ粘る。
4203”てんりゅう”



403 潜水艦救難艦”ちはや”
アルペジオの設定資料集的なのまだ読めてないんだけど、群像の名字が千早なのってこの船に掛けてたりするのかな。

波の音と、もう夜なのに波止場で筋トレする潜水艦隊の声と、鉄工所から聴こえるテルミット反応のようなサァーって音と、船と岸との間でタイヤが擦れる音とを聞きながらいくらでも居れるわこれーと黄昏かけるも、いま脱力するともう帰ってこれないので気力のあるうちに撤退。
ホテルへチェックイン。
小さめのビジネスホテルだったけど、室内にロード置くのも快諾してくれたし、いろいろ良くしてもらえて有り難かった。

大浴場の入浴時間リミットが近かったので先に風呂に入って、
21:50ぐらいになってからメシ屋を探すも、ほとんど閉まってて泣きそうになる。
ここまできてセブンのコンビニメシは嫌だ!と駅周辺をブラブラしてたらなんとか飲み屋みたいな中華屋を発見して滑り込み。
お酒ならあとでコンビニで買えばいいからここでは一杯だけにしようと思ってたのに、出てきたグレフル杯を30秒で飲み干してしまう自制心をなくした生き物と化してた。
中華屋で不用意に呑むと飲み屋くらい高くつく。ちぃ覚えた。

ホテルに戻って、コインランドリーで洗濯が終わるのを撮った写真を整理しながら待つ。

明日は自転車なんてほっといて一日中呉市内観光。
もう灰色の船のことだけで一日使うで。
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走行距離:142km
獲得標高:1191m
ぶっちゃけロード買ってから一番走った日に
走行距離長くても、景色いいと全然体の負荷も違うから面白い。