2016年8月25日木曜日

20160811 東北ツーリング2/4日 磐梯吾妻スカイライン(喜多方→福島市街)

←1日目

前日、塔のへつりから喜多方までゆるゆる走ってラーメン*2/かき氷*2を堪能した。
今日は喜多方をでて国道459を走って桧原湖へ、
県道70号、磐梯吾妻レークラインを経て、磐梯吾妻スカイライン頂上1500mくらいにある浄土平を目指します。
100㎞くらい。登りダメマンにとってはかなり過酷そうな一日。



@8:00 ばんない食堂
今日は6:00に起きて、早めにチェックアウトして7:00開店の坂内食堂の開店に滑りこむぞ!
とおもってたのに、起きたら6:45。うん、ダメだね。
軽く着替えて荷物そのままで朝飯として坂内食堂にいくか、チェックアウトしてからにするか考え、後者でいくことに。
まぁ、こんな早朝からそんなラーメン屋混まないだろうし大丈夫でしょう。 8時にいっても早いほうだし


な、なにこれ・・・・
朝から麺屋にこの列って香川か何かかよ! うどんバカ一代じゃないんだからなに早朝から並んでんだ・・・

寝坊を悔やみながら並ぶこと60分

ネギラーメン750円。
スープが澄んででさっぱり味。
醤油というか塩というか、実に中華そばらしい味わいで朝にはこれくらいが助かる。
チャーシュー麺は一面に焼豚が載せられていてうまそうだったんだけど、どうにも朝にはきつそうだったので断念。
美味しかったのでまた来た時はチャーシューでリベンジを心に誓った朝だった。

@9:30 出発
だいぶ遅れたけど、いざ東にそびえる山の中へ。
予定では遅くとも8時には走りだしているはずだったのに…
疲れている時にわずかでもアルコール飲むとどっと眠りこけてしまうのでいけない。

喜多方の町並みをなるべく楽しむべく商店街の合間をぬって国道459への合流を目指す。
普通の商店街の雑貨屋さんに熊よけ鈴と山菜リュック売ってるのたまらない地方感。自分の知らない地域のくらしを感じ取れた時が楽しい。

少し走ると磐梯山の西にある雄国山の裾野が見えてきた。
会津磐梯の山は裾野の広がり方が富士山のようになだらかに広がってて、キレイですね。群馬で言うと榛名とかみたいな。
ひとまずは標高900mくらいにある道の駅裏磐梯を目指します。
振り返れば会津の盆地が。

多少北の山の中にいるとはいえ、暑いことには違いなし!
緩やかな登りとはいえ、貧脚なのでひいひい言いながら登る。
リアのGIANTスカウトシートバックがゆらゆら揺れてバランスが崩れて登りにくい。

合間合間、スノーシェッドで涼みながら写真撮ったりして休憩。
このビッチリ柱が通された構造物好きなんですよねぇ


@11:20 道の駅 裏磐梯着
桧原湖のそばにある道の駅 裏磐梯に到着。




900mでもあつい・・・

 
あまりの暑さに腹がたったのでアイス、からのアイスで過剰補給。
お腹はそこまで減ってなかったから固形物はまだいいでしょ!
―――だがこの時の俺はこれが今日の昼食になることをまだ知らない。



ここから湖に沿って走っていく。
でもまぁ、ここで900m、目的地が1550mだから、大半は登ったって考えていいでしょ。あとは余裕でしょ、と思ってたのに、ルートの高低差だと些末な登りだとおもってたアップダウンがことごとく10%の100m登りだったりして、ここから先じわじわと脚が消耗していくことに。


桧原湖、水は澄んでてキレイで、でも遊覧船とかも結構あるみたい。山奥感の強い山中湖みたいな印象受けた。



桧原湖沿いを走って途中で左折してレークラインへ。
次は小野川湖と秋元湖の間を走っていく。

小野川湖。湖に小島浮いてるとついつい(釣れそう)みたいな事を考えてしまうグランダー武蔵世代。


道の駅から10%の登りがちょくちょくあって厳しい・・・
全体の獲得標高があるとこまい坂に騙されるので注意が必要なのを思い出したよね。

この登りを越えた先にあった三湖パラダイス(桧原湖、小野川湖、秋元湖が眺められるスポット)にて一休み。
手前が小野川湖、奥が桧原湖。背中に秋元湖があるけど撮り忘れた


左手側には磐梯山が。いままで全然知らなかったけど磐梯山が噴火して、周囲に湖ができたのは1888年 とかなり最近の出来事らしい。
南側のいわゆる裏磐梯から見ると噴火で荒れてる山肌がよくみえる。
ところどころに土地が形成されていった背景の解説があって楽しい。

いい景色で回復した先にレークライン最高地点が。
よし、ここからは流石に下りでしょ、と思ったのにまーたじわじわスカイラインに向けて登りが始まってキツイ・・・


路肩に何かの動物のうんちがそこそこの頻度でおちてるから鹿でもいるのかなと思ってたら、エンカウントですよ。

県道70号と、国道115号の合流点にドライブインがあるみたいなのでそこでメシを食えばいいだろうと、ところどころあった軽食店をスルーして走っていたら、まさかの廃墟。
GOOGLEマップで結構大きく表示されてたからこれは行けるでしょうと思ってたらこれ。
ばんない食堂と同じ規模でプロットされてたから完全に油断してた・・・ぐぬぬ。

失意の中、しょうがないので日陰でようかん食べて、グリコのクエン酸ドリンク粉を水に溶かして補給。


ここからちょっとだけ国道115号を走って、また県道70号に入って、磐梯吾妻スカイラインへ。


まぁそこそこホテルとかあるみたいだし、ご飯食べるところくらいあるでしょ・・・

@14:30 スカイライン入り口


なかった!!!!!
せめて自販機くらいはあるだろうと思って、ホテルの中には入らずにはしってたら全く見当たらず、ここは素直に一言断ってどっかのホテルのフロントで自販機使えばよかった・・・

↑の日本の道100線の右にあるドライブインにも車停まってるし、これは!と思ったのにまたしても廃墟。
ボトル残量は2本刺してるうち片方カラで、もう1本が300mlくらい。怪しい。
すこし走ったところにあるゲートのところの警備員さんの詰所があったので、申し訳ないけど倒れるのが一番迷惑だろうと割りきって飲水を頂いた。ありがてぇ。
盆は18時でゲート封鎖されるので警備員がいたみたい。助かりました。

ここから10km程度登れば頂上だ。
既に脚はほぼ完売なのでぷるぷるしてるけど時間はあるのでゆったり行こう。


四国カルスト行った時もそうだったけど、いつの間にか周囲の山よりも高いところにきているのを感じると脳内にグッとご褒美物質が分泌される。


標高100m刻みくらいで灼眼のシャナにでてくるキャラクターの二つ名みたいなネーミングのプレートがあります。


あと200m…

標高を稼いだら、さっきまで仰角の関係でみえなかった猪苗代湖が見えてきた!


ゴーーーール!!!
もうかなり疲労困憊。ぷるぷるする。あと腹減った。
疲労のあまり、アスファルトにも最高標高って書いてあるのに写真撮り忘れるくらいの疲労感。

ぱっと↑の写真撮って、すばやく2km程度下ったとこにある浄土平へダッシュ。
俺は腹が減っているんだ



ついた!!

とりあえず寒いし腹減ったので、レストハウスで久しぶりのまともな食べ物。
地鶏の親子バーガー600円。フライドチキンとタルタルソースがスーッときいて・・・・胃が、胃がなかなか固形物を受け付けてくれなくて四苦八苦しながら完食。


腹も満たされたので、浄土平レストハウスのそばにある吾妻小富士へ。
これが今日一番の楽しみだったんだ。

地図でみても明らかになんか可笑しいことになっているこの山にお手軽に登れるらしいと聞いていたのでとても期待していた。ぜったい楽しい。



ビンディングシューズで慎重に登る

この右上の辺りにいる、火口沿いに歩いている人の大きさから全体のスケールおわかりいただけるだろうか。
これはすごいとしか言いようが無い。
50~100mは登ったと思うけど、火口の底がレストハウスと同じくらいの高さにある感じ。
どんだけ撒き散らしたんですかい。


見下ろすとじわじわと霧が濃くなってきていて帰り道が危ぶまれます。

一周ぐるっと回れるみたいだったけど、案外時間が怪しいので半分1/4周だけして麓へ戻る。




出発前にレストハウスでトイレ借りようとしたときにブラインド越しに管理事務所内になんか見えて、回りこんで開放されてる入り口からみてみると・・・


あぁーーー!
このポスター生でみるの初めてだからなぜか無駄にテンションが上がる俺
10年位前のものなのによく残ってるなぁ。そして正直めっちゃ欲しい。


@17:00 下り始め

晴れていればレストハウスの裏手に壮大な山が見えるんだろうけど、どんどん雲ってきた。
後で調べてみたら、そもそも雲の出やすい土地みたいで午前中の到達がオススメとか。それは自転車には厳しい。

さぁここからは絶景と言われる浄土平を通って一気に降るぞ!


Oh..................
驚きの白さ。

そういつも始めていく大物山岳はいつも悪天候だった。
乗鞍、渋峠、いつもそうだったね。リベンジする理由ができたと前向きに考えるしか。

渋峠みたいに、浄土平にはガス噴出地点があって駐停車禁止になっているけど、渋峠ほど見るからにガス吹き出してるって感じじゃなかったかなぁ。ここも熱いカザンカツドウの具合によって噴出量変わるんだろうし。

火山ガスで鉱物の鉄分が溶けて周囲の岩も白くなっているっぽい。

浄土平と言われる1km程度の区間だけ本当に平たくなっているけど、そこを抜ければひたすらつづら折りを下っていく山道に。
これは、福山からスカイライン登ると斜度容赦なくてキツイな・・・


気がつけばかなり福島市街地が見えてきた。


途中に現れたつばくろ谷。これは岩肌の剥がれ方と、そんなところに作るか??っていう展望台がすごい景観だ。
しかし、いま改めて調べてたら、この写真に収まっている展望台から、写真とってる自分がいる不動沢橋を撮るのが良いアングルだと知って悲しみに暮れている。

10kmくらい下ったところに高湯温泉ゾーンが。
が、ここからの下りが容赦なかった10%超えの下り。
あまりにもキツすぎて全然減速しない。夏場にキャリパーブレーキで下り続けるのは危険を感じて休み休み車に道譲りながら下ってた。

無散水融雪設備が埋設されてる区間の標識が来るとだいたい容赦無い下りになってかなりスリリング。そりゃ積雪すると車が登れないくらいの勾配だからそれ埋まってるんだからね。そりゃね。
下りに怖さがない人はかなりのスピードで飛ばしていくんだろうけど、自分には無理だった。
めちゃくちゃ速度出るような下りなのに、冬場は車がチェーン履いて走るから路面は50kmオーバーで走るには怖すぎる荒れ具合だし。ちょっと通るライン間違えたりしたら右側に通っている渓谷にダイブする未来しか見えない
逆に、登って来る時はこの温泉街にくるまでが1番キツイだろなぁ。山に入るまでがキツイってとこは乗鞍と一緒かも。

スリリングな高湯温泉下り区間も3kmくらいで終わって、緩い下りを降りて行くと平地に到達。
このままスカイラインが通っている県道70号を走っていたらそのまま福島市街に突入。

下りで疲れたのでセブンでアイスの実休憩をとりながら晩飯を何にするか考える。
ふろ、孤独のグルメの如くなんでもない地元の定食屋で食べたくなってきた。そういえば昨日から麺ばっかりだった。
ちょうど近場でよさげなところを見つけたので自転車走らせて向かう。



これこれ!こういうのでいいんだよ。
レバニラ定食750円。炭水化物を求めすぎていて米をかなり序盤で食べ尽くしてしまった。

定食屋のテレビで夕方のニュースを見ていて、ようやく今日が山の日ということを思い出す。
まったく狙ってなかったんだけど山の日にガッツリヒルクラしてしまった。山の日は毎年そういう日にしようかな。
映ってたのが福島ローカル局だったのもあって、最近関東ではあまりニュースでみなくなった南相馬の避難者の話とか、除染の話とかも報道されてて、福島の海沿いはまだまだこれからも長いこと付き合っていかなきゃいけないんだよなぁというのを感じながら完食。
そういえば、様々なアクセスが悪いからなのか、原発の風評被害なのかはわからないけど、圧倒的に関東、関西、四国とかよりも外国人観光客少なかった印象があった。
まぁ、これはだいたい福島空港が変なところにあるのが悪いんじゃないかと思う。勝手に結論付けちゃうけど。

@18:30 ホテル着
適当に予算6000円の範囲内でとったビジネスホテルにチェックイン。
流石に疲労困憊なので風呂入って、洗濯して、オリンピックのダイジェストみながらコーラをチビチビやって就寝。

それにしても明日はどうしようか、完全にノープラン。
自走で仙台まで100km走って、余力があればできるだけ女川方面に走るか。それともムリしないで交通機関に甘えて女川までいってから仙台に戻るか、ここまできたら自走で繋いでいきたいけど夏場に無理すると本当に朦朧とするので起きてから考えよう。

―――――後日、


「あの茶色くなっているとこまで登って降りてきたのか。俺すげぇな!だから今日は無理せず輪行だ!」
そこには一切の迷いなく甘えるタニヲの姿が。

走行距離:105km
獲得標高:2181m

→3日目 女川→石巻 ゆるぽたへ(そのうち)